日常生活に支障をきたす痛みなら、手術かレーザー療法を

 

椎間板ヘルニアの痛みは大変はげしいものです。飛び出した髄核が脊髄神経を圧迫するので、せきやくしゃみをしただけで激痛が走ることも。また、足先までしびれや痛みが及ぶという特徴を持っています。そのままにしておくと、いずれは下肢の筋力低下、排泄障害なども起こってきます。

 

痛みでつらいときは、横になって軽く足を曲げてみます。しばらく安静にしていれば、はげしい痛みも治まるはずです。

 

そして、コルセットの着用や、温熱療法、薬による治療などを試してみましょう。飛び出した髄核や繊維輪が自然に吸収されるケースもあります。

 

このような治療では改善が見られない、日常生活に支障が出るほど痛みが強いという場合は、手術という手段も考えてなくてはなりません。背中から切開して、繊維輪から飛び出た髄核を取り除きます。

 

しかし、手術や全身麻酔が怖いという方もいらっしゃるでしょう。心臓や肺にも疾患があり、全身麻酔や手術に耐えられないことも。そんな方には、レーザーを使って、飛び出した髄核を蒸発させる治療方法があります。針を刺すだけなので、局部麻酔だけですみ、出血もありません。